コラム一覧
カテゴリ
- ■院長の婦人科診療コラム (8)
- ■ナース ブログ (54)
- ■スタッフ ブログ (15)
- □お知らせ (11)
- ◆◆◆テーマ別◆◆◆ (99)
- デリケートゾーンの黒ずみ (4)
- その他 (8)
- 施設について (5)
- 更年期障害 (22)
- 妊活 (2)
- 各種注射・点滴 (11)
- がん検査 (7)
- クラミジア・淋病 (1)
- カンジタ (3)
- 生理・生理痛 (8)
- おりもの (4)
- ピル (5)
- 大人にきび (1)
- 尿漏れ・尿失禁 (10)
- 萎縮性膣炎・老人性膣炎 (9)
- 性感染症(STD) (2)
- 月経前症候群(PMS) (4)
- 膣レーザー (10)
- ミレーナ (2)
- 女性ホルモン (5)
- 子宮内膜症 (1)
- エクエル (4)
- 避妊相談 (2)
- インフルエンザ予防接種 (2)
- 性交痛 (7)
- 膀胱炎 (1)
- 化粧品 (4)
- 化粧品 (5)
- V IO脱毛 (5)
- 子宮頸がんワクチン (2)
膣カンジタは繰り返す?
こんにちは、スタッフAです。
最近はコロナ感染予防を徹底して気をはっているせいか、
おかげ様で体調を崩すことはありません。
ですが、仕事や育児で毎日バタバタとしている私が何度か繰り返している悩み・・・それは、“膣カンジタ”です。

膣カンジタって性病?という印象が強い方もいるかも知れません。
ですが、誰にでもおこりうる炎症のひとつです。
私の場合、風邪ぎみで鼻水が出てきたと思ったら、黄色いドロッとした鼻水に変わり、その結果、副鼻腔炎に。
顔の痛みや鼻水で苦しいため、処方してもらった抗生物質を飲む、そうすると副鼻腔炎の症状は治まり楽になる。
でもその後、陰部のかゆみや白っぽいおりものを感じ、婦人科を受診すると、膣カンジタになっていた。
この流れがいつものお決まりのコースです。
抗生物質は細菌にのみ効果があります。
インフルエンザなどのウイルスには効かず、真菌のカビにも効きません。
細菌には、善玉菌と悪玉菌があり、人間にとって有益か無益かで分けられて表現されています。
例えば、皮膚にいる善玉菌は、表皮ブドウ球菌といって皮膚の潤いを保つのに一役買ってくれています。
悪玉菌は、黄色ブドウ球菌といい、こちらが繁殖するとアトピー性皮膚炎になります。
形状が似ているため、ブドウ球菌と言われていますが働きが全く違います。
このように良い菌と悪い菌がいるわけですが、抗生物質は、このどちらの菌も除菌してしまいます。
それにより、薬を飲み終わり治癒した時には、無菌に近い状態になるという事です。
今までは、善玉菌がいたことにより、カンジダが悪さをせずに適度に抑えられバランスを保っていのですが、その善玉菌がいなくなることにより、カンジダが繁殖して新たに炎症などを生じてしまうのです。
では、カンジタ膣炎にならないようにするにはどうしたらいいでしょうか?
免疫力を高める
・ストレスを溜め込まないように、睡眠時間を確保しましょう。
・血行を促進することも大事です。血行を促進させるためには体を冷やさないことです。定期的に運動をして体温を高めましょう。
下半身を衛生的な状態にする
・ナプキンやタンポンを定期的に交換し、おりものシートを極力避ける
・厚手のデニムやガードルなどの通気性の悪いものは利用しない
・綿100%などの通気性の良い下着を利用する
カンジダ膣炎は感じた菌によって引き起こされるので、下半身が清潔な状態であれば
そもそも菌の大量繁殖は起こりにくいわけです。
私のように、原因がわかっていても繰り返してしまう人もいるかも知れません。
自身の身体のSOSと向き合うことで、予防にもつながります。お身体、大切にしてくださいね。
女性ならではのお悩み、小さなことでも心配になったら、いつでも新宿女性のクリニックまで。