院長の婦人科診療コラム8

■院長の婦人科診療コラム更年期障害

明けましておめでとうございます。

昨年秋以降はコロナが落ち着き患者さんが増え、予約が取れない日もあり、大変ご迷惑をおかけしました。

お待たせしてしまうかもしれませんが、当日受付も出来ますので、予約が取れない場合はお電話いただけたらと、思います。

大変久しぶりのブログになってしまいましたが、新宿女性のクリニックは、更年期専門外来と思われるほどその年代の患者さんが多いので、今日は更年期障害の治療に使われる新薬についてお伝えしますね。

昨年11月末に天然型黄体ホルモン「エフメノ」が発売されました。

これは、HRT(ホルモン補充療法)に使用される黄体ホルモンです。

HRTは更年期障害の治療方法で、エストロゲンという女性ホルモンを補充する治療です。

更年期障害に使うエストロゲン製剤には内服薬、貼付薬、塗り薬、腟錠などがあります。

HRTは大変よく効く治療法ですが、エストロゲンだけを使用していると子宮内膜が厚くなり、子宮体癌のリスクが上がってしまいます。

そのため、子宮のある方は、必ず黄体ホルモンを併用して子宮体がんの予防をする必要があります。

黄体ホルモンには子宮内膜の増殖を抑え、内膜を薄くさせる作用があるからです。

HRTに併用する黄体ホルモンにも何種類かありますが、こちらは内服薬になります。

この黄体ホルモンに新しく仲間入りしたのが天然型黄体ホルモンのエフメノです。

天然型とは、人間の体内で作られるホルモンのことです。

海外では1980年から使われてきた黄体ホルモン製剤です。

これまでHRTで主に使われてきた黄体ホルモンはMPAやデュファストンで、こちらは合成黄体ホルモンに分類され、人工的に作られた製剤です。

私達産婦人科医は、この天然型の黄体製剤が発売されることを首を長くして待っていましたので、大変嬉しく思っています。

ただこの黄体ホルモン薬は、保険診療ではHRTの子宮体癌予防のみ処方でき、また新薬のため、1年間は2週間分しか処方できませんが、是非お試しください。

今年も皆さんのお役に立てますよう精進してまいります。

院長 牧田千恵