診療科目
泌尿器疾患
急性膀胱炎、腎盂腎炎
女性は男性に比べて尿道が短いため、細菌感染による膀胱炎を起こしやすいと言われています。
膀胱炎になると、排尿時痛、頻尿、尿混濁、残尿感などの症状が出現します。
症状が進行してしまうと細菌が腎臓にまで入り込み、高い熱や腰部痛が出現します。
まずはしっかりと水分摂取をし、頻回に排尿することが大切です。それでも症状が改善しない場合には抗生物質などの内服が必要となります。
子宮脱などの骨盤臓器脱(性器脱)
膣から膀胱・子宮・直腸などが下がってきて、下垂感、違和感、下腹部痛、排尿困難などが出現する病気です。
年齢・症状・脱出の程度などを考慮しながら治療を行います。まずは骨盤底筋群引き締めの体操指導、生活に支障があるときにはリング挿入などの治療を行います。
尿漏れ・尿失禁
年齢を重ねていくと、これまで感じたことのなかったような身体の不快な症状に悩まされることがあります。尿もれ(尿失禁)もその一つ。特に女性は、男性に比べて尿道の長さが5分の1ほどしかないため、尿トラブルで悩む方が少なくありません。女性にとってはデリケートな部分の病気のため、病院へ足を運ぶことをためらい、ひとりで悩んでしまう場合もあるのではないでしょうか。
人間は、膀胱に尿がたまると「おしっこがしたい」という信号が脳に伝わり、脳が「排尿」か「我慢(ためる)」かを判断します。尿もれ(尿失禁)は、何らかの理由でこれらがうまく機能せず、自分の意志とは関係なく尿がもれてしまう状態です。 くしゃみをしただけでもれる、前ぶれなく急に尿意を感じ我慢できずにもらしてしまうなどの症状があり、不安感から旅行やスポーツを楽しめなくなるケースもあります。
膣のゆるみ
年齢を重ねるにつれ、避けて通れないのが膣のゆるみ。膣のゆるみをあまり気にしない方も多いのですが、実は膣のゆるみで尿漏れや便秘など、さらには痔や子宮脱までと、様々な症状を引き起こします。
また、性交渉した際にパートナーに指摘されることもあります。
膣がゆるむ原因には様々なものがあります。出産、加齢、閉経などが原因とされています。この中でも特に影響が大きいのが出産。出産をする際、胎児が出やすくするために体内でホルモンが分泌され、骨盤回りの骨盤底筋群を弛緩させます。弛緩された筋肉は出産後も回復しないことが多いのです。また、閉経後も膣が委縮することで回りの筋肉が緩んでしまいます。しかし、出産を経験されていない若い世代の方でも、膣のゆるみを感じる方もいらっしゃいます。昔と比べるとトイレや畳など膣筋力を自然と使っていた時と生活様式も大きく変わったため、膣周辺の筋力も低下していることが原因です。
こんな症状ありませんか?
- くしゃみや力が入ると尿漏れがある
- お風呂に入るとお湯が膣から漏れる、また変な音がする
- 性交時の満足度が鈍った
最新の医療レーザーを用いた治療もありますのでご相談ください。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみなど、お腹に力が入ったときにもれてしまうタイプの尿失禁です。
切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり、トイレに間に合わずにもれてしまうタイプの尿失禁です。
混合性尿失禁
腹圧性と切迫性の両方の症状がある場合を言います。
過活動膀胱
急に尿がしたくなったり、間に合わなかったりし、通常は頻尿と夜間頻尿を伴う状態です。